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日本人を突き動かすものは「バラマキ政策+利便性」よりも「同調圧力」



令和5年(2023年)1月18日の@DIMEを読んでいたら、マイナンバーカードの所有者に聞いた取得理由、1位は?と題した記事が掲載されておりましたが、一部を紹介すると次のようになります。

『生活者起点のリサーチ&マーケティング支援を行なうネオマーケティングは、2022年11月8日から2022年11月9日の2日間にマイナンバーカードを取得している全国の20代~60代の男女を対象に「マイナンバーカード」と「マイナポイント」をテーマにしたインターネットリサーチを実施。先日、その結果を発表した。

マイナンバーカードを取得した上で、各種申込み・登録とマイナポイントの申込みをすることでマイナポイントがもらえる「マイナポイント第2弾」は、マイナポイントの対象となるマイナンバーカードの申請期限が2022年12月末から2023年2月末に延長となっている。

マイナンバーカードを取得した理由は、「マイナポイントがもらえるから」が70.0%でもっとも多く、次いで「本人確認書類(身分証明書)として使えるから」が42.9%、「住民票、印鑑証明書などの各種証明書をコンビニで取得できるから」が27.4%と続いた。

マイナポイントは、多くの人にとってマイナンバーカード取得を促す魅力になっているようだ』

以上のようになりますが、この記事を読んでみると、マイナンバーカードを取得した理由がよくわかります。

また取得した理由の1位はマイナポイントだったため、政府の実施しているバラマキ政策が、上手くいっているようです。

そうなるとマイナポイントというバラマキ政策を続ければ、マイナンバーカードの取得率は上昇を続けそうな感じがしますが、個人的にはバラマキ政策だけでは限界があると思います。

マイナンバーカードを取得したばかりの方は、気にしていないかもしれませんが、マイナンバーカード本体と、これに格納された電子証明書には、次のような有効期限があるため、更新手続きが必要になります。

【マイナンバーカード】
発行した日から10回目の誕生日(20歳未満の方は発行した日から5回目の誕生日)

【電子証明書】
発行した日から5回目の誕生日

例えばマイナポイントを目当てにして、マイナンバーカードを取得したけれども、特にメリットを感じなかったため、このような有効期限を迎える時に、更新手続きを行わない方がいるかもしれません。

特にマイナンバーカードに格納された電子証明書は、市区町村の窓口まで行かないと更新手続きができず、手間や時間がかかるため、その可能性が高まります。

もし更新手続きを行わなかった場合、マイナンバーカードの取得率は低下するのです。

こういった理由からバラマキ政策だけで、マイナンバーカードの取得率を上昇させるのは、限界があると思うのです。

またマイナンバーカードを取得した後の利便性が高くなれば、マイナンバーカードの更新手続きに対して、積極的な気持ちになる方が、増えていく可能性があります。

そのためマイナンバーカードの取得率を上昇させるために必要なのは、「バラマキ政策+利便性」だと思うのです。

ところで政府は新型コロナウイルスの感染症法上の分類を、令和5年(2023年)5月8日から、季節性インフルエンザなどと同様の5類(現在は2類相当)に引き下げると発表しました。

また政府はマスクの着用についても、このタイミングで個人の判断に委ねる方向に調整しているようです。

もうマスクは着用しなくても良いと、政府がはっきりと決めたのなら、日本人の多くはマスクの着用を止めると思います。

ただ残念ながら政府は、そこまでは決断できず、個人の判断に委ねられたため、日本人がマスクの着用を止めるのか否かが、よくわからなくなってきました。

日本人の多くがマスクを着用している理由は、当初は感染対策だったと思いますが、今は同調圧力という面が大きいように感じます。

そうなると少しずつマスクを外す人が増え、マスクを着用していない方が多数派になった段階で、日本人のマスクの着用は終わると思います。

マイナンバーカードについても、取得している方が多数派になると、未取得の方は急いで手続きするかもしれません。

この予想が正しいとしたら、日本人を突き動かすものは「バラマキ政策+利便性」よりも、「同調圧力」なのです。
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  1. 2023/02/01(水) 20:38:44|
  2. 政治・経済