昔の日本人がタイムマシーンに乗って、令和3年(2021年)の日本にやってきたら、驚きを感じる事が沢山あると思います。
それは例えば新型コロナウイルス感染症の対策のために、
皆がマスクを付けている光景です。
かなりの驚きを感じると同時に、タイムマシーンに乗ってきた方もマスクを買うために、ドラッグストアなどに駆け込むはずです。
もしマスクを買わなかったら、人々の冷たい目線が怖くて、電車などに乗れないと思います。
電車といえば皆が黙々と、電車の中でスマホを操作している光景にも、驚きを感じるはずです。
ガラケーが主流だった時代にも、同じような光景がありましたが、スマホが主流になってから、
依存度がより高くなったような気がします。
どのくらい依存度が高いのかについて調べていたら、令和2年(2020年)8月19日のITメディアの中に、
ユーザーの7割が「スマホ依存」を自覚 「枕元に置いて寝る」「待ち時間にいじる」などの声という記事を見つけました。
とても興味深い記事だったので、この中の一部を紹介すると、次のようになっております。
『
スマートフォンユーザーの69.8%が「スマホ依存」を自覚している――MMD研究所は8月19日、こんな調査結果を発表した。
内訳は「やや依存している」が52.5%、「かなり依存している」が17.3%。「依存していない」(23.2%)や「分からない」(7.0%)を上回った』
『歩きスマホについては、計29.6%が「日常的にしている」「時々している」と回答。
歩きスマホを「危ないと思う」「やや危ないと思う」が回答した人は計93.6%だったが、
危険性を理解していてもやめられない層がいることも分かった』
『調査はスマートフォンを所有する15歳~69歳の男女を対象に、7月10日から11日までインターネット上で実施し、560人が回答した』
以上のようになりますが、スマホユーザーの約7割が依存を自覚しているため、かなり依存度が高いとわかります。
また歩きスマホは危険だとわかっているのに、やめられない層がいる点からも、依存度の高さがわかります。
しかも調査に協力したのは、15歳~69歳の男女のため、
スマホ依存は若者だけの問題ではないようです。
スマホによって生じる健康被害(スマホ認知症、スマホ睡眠障害、スマホ老眼、スマホ首など)も、問題になっているため、スマホ依存について真剣に考えるべき時が、来ているのかもしれません。
ところでここ最近はニュースを見ていると、携帯電話料金を引き下げたい菅内閣の意向を受けた大容量の低価格プランが、複数の携帯電話会社から発表されているようです。
具体的な内容はよくわかりませんが、申込者が殺到したため、他社からの乗り換えを一時停止したプランもあるようなので、かなり携帯電話料金が安いのだと思います。
これにより節約になるのは良い事ですが、大容量を使えるようになるため、
スマホ依存がより高くなるのではないかという懸念を覚えます。
また大容量の低価格プランに乗り換えるより、スマホ依存から脱し、少容量のプランで満足できるようになった方が、携帯電話料金の節約になるような気がするのです。
スマホの画面を見る時間が減れば、広告を見る機会も減るため、携帯電話料金以外の節約にもなると思います。
しかも節約になるだけでなく、各種の健康被害も防げるのですから、まさに一石二鳥なのです。
そうなると菅内閣は携帯電話会社に圧力をかけるより、スマホ依存の方を減らすような政策を実施した方が、携帯電話料金を引き下げるという目的を達成できるだけでなく、
社会保障費の削減にもなるのです。
具体的には平成30年(2018年)に制定された、「ギャンブル等依存症対策基本法」と同じような、「スマホ等依存症対策基本法」を制定するところから、始めた方が良いと思います。
- 関連記事
-
- 2021/04/02(金) 20:19:15|
- パソコン・インターネット
-
-