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質問に答えない官房長官より問題なのは、この国に蔓延する「同調圧力」



菅官房長官が平成31年(2019年)2月27日の記者会見で、東京新聞の女性記者の質問に対して、「あなたに答える必要はない」と回答した事が、大きな話題になっております。

この女性記者の質問は、私見を交えた長いものが多く、またそれがスタンドプレーのように見えるため、菅官房長官がイライラする気持ちはわかります。

ただ回答拒否を認めてしまったら、記者会見を実施する意味がなくなってしまうで、菅官房長官の態度に怒りを感じました。

私と同じような気持ちの方は多いのではないかと思い、インターネットなどで調べてみると、菅官房長官を批判する意見より、擁護する意見の方が多いように感じたので、不思議な気持ちになったのです。

またこの一件の後に、東京新聞の女性記者を助けたいという思いで、署名を集め始めた中学2年の女子生徒が、誹謗中傷を受けるという事態が発生しました。

署名を集めるという民主的な活動をする少女が、なぜ誹謗中傷を受けなければならないのかがよく理解できず、これについても不思議な気持ちになりました。

女子生徒の活動に納得できないのなら、署名に協力しなければ良いのであり、わざわざ誹謗中傷する必要はありません。

こういった二つの出来事を見ていたら、日本には多数派と違う行動をしたり、意見を述べたりする少数派に対して圧力をかける、いわゆる同調圧力が蔓延していると思いました。

例えば先ほどニュースサイトを読んでいたら、小学校の卒業式に袴を着用させる保護者に対して、自粛を呼びかける自治体があるという記事が掲載されておりました。

この理由について考えてみると、もし袴を着用するのが多数派になった場合には、収入が少ない家庭も同調圧力によって、袴を準備する必要があるため、負担になってしまうからだと思います。

それと同様にPTAに入らない家庭が、肩身の狭い思いをするのは、PTAに入っている家庭からの、同調圧力があるからだと思います。

ところで例えばイギリスでは、孤独担当大臣が新設されるほど、孤独を問題にしているそうです。

この背景としては、孤独が死亡リスクを高めたり、うつやアルツハイマーを誘発しやすくしたりする事などが、明らかになってきたからです。

一方で現在の日本においては、孤独を称賛するような本が、ベストセラーになっております。

この理由についてある専門家の方は、日本の社会には同調圧力が蔓延しているため、自分の好きなように生きるには、孤独を選択するしかない、だから孤独が称賛されるという解説をしておりました。

確かに同調圧力に屈しない強い意志がある方は、それほど多いとは思えないので、自分の好きなように生きるために、孤独を選択するのかもしれません。

ただ孤独になれば上記のように、さまざまな病気のリスクが高まるため、健全な生き方ではないのです。

このように考えていくと、質問に答えない官房長官より問題なのは、この国に蔓延する同調圧力ではないかと思います。
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  1. 2019/03/16(土) 20:05:29|
  2. 政治・経済