若者の幸福度は過去最高なのだから、脂ぎった親父達の説教は効果がない



平成30年(2018年)5月10日のAbemaTIMESを読んでいたら、高須院長参戦で議論呼ぶ「お金の若者離れ」、年長世代と若年世代の“溝”は埋まらない?と題した記事が掲載されておりましたが、一部を紹介すると次のようになります。

『今月5日、朝日新聞は「『お金の若者離れ』現実知って」という大学生からの投書を掲載した。

この大学生は、「若者の車離れ」「若者の旅行離れ」など「若者の○○離れ」という言葉は若者の意識の低下のせいではなく「お金の若者離れ」が根源にあるのではないか、年金への不安から貯蓄に回す分を含めると思うように使えるお金はほとんど残らないと主張している。

さらに、この記事を転載したツイートに対して高須クリニックの高須克弥院長が「甘ったれるな!年寄りは君たちくらいの年齢のときはモーレツに働いたんだよ。働きながら君たちを育てたのだ。

君たちの全ての原資は年寄りになった我々からのプレゼントだ。君たちに与えることはあっても奪ったことはない。ハングリーになれ。向上を目指せ。目覚めて働け若者」と投稿。お金と若者、さらには働き方について議論を呼んでいる』

以上のようになりますが、この記事を更に読み進めていくと、「お金の若者離れ」が起きている要因について、若年世代における非正規雇用(派遣社員、アルバイトなど)の増加が挙げられております。

若年世代における非正規雇用の割合は、最近は4割程度に達しているそうです。

そうなると収入の低い若者が多くなりますから、車が買えなかったり、旅行に行けなかったりするのは、当然の事だと思います。

ところで若者から離れているのはお金だけでなく、恋愛も離れているというデータがあります。

国立社会保障・人口問題研究所が、平成27年(2015年)に実施した「第15回出生動向基本調査(結婚と出産に関する全国調査)」によると、交際相手のいない未婚者(18~34歳)は、男性が69.8%、女性が59.1%となりました。

5年前に実施された同様の調査と比較すると、交際相手のいない未婚者の割合は、男女ともに1割くらいは上昇しており、過去最高を更新したそうです。

このように若者からはお金も恋愛も離れているため、つまらない毎日を送っているのだろうと思っていたら、絶望の国の幸福な若者たち(著:古市憲寿)の中に記載されている、内閣府の調査結果によると、20代の若者の8割は現在の生活に満足しているのです。

しかも高度経済成長期やバブル時期よりも、若者の幸福度は高くなっており、過去最高を記録したそうです。

仏教の世界には「少欲知足」(欲を少なくして足る事を知る)という、有名な言葉があります。

現代の若者はこの言葉のように、高度経済成長期やバブル時期の若者よりも、欲が少なくなっているため、得られる物が少なかったとしても、満足しているのではないでしょうか?

そんな若者に脂ぎった親父達が、「もっと欲を持て!」や「もっと大志を抱け!」などと説教して、実際に若者の欲や志が高くなったとしたら、おそらく幸福度は低下すると思うのです。

現在の日本経済は低成長が続いているため、その欲や志を満たすものを手できるチャンスは、脂ぎった親父達が若者だった時よりも、大幅に減っているのですから。

もっとも20代の若者の8割は、年金制度などに不安があっても、現在の生活に満足しているのですから、脂ぎった親父達が説教しても、生き方などを変えようという気持ちは起きないと思います。

若者が生き方などを大きく変える時が来るとしたら、それは不満が満足を上回るような状況になった時であり、日本がそのような社会になる事は、脂ぎった親父達だって望まないのではないでしょうか?
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  1. 2018/05/16(水) 20:39:14|
  2. 政治・経済