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美術工芸品や不動産を資産にするより、株式を資産にする方が楽である



平成28年(2016年)12月20日にテレビ東京で放送された「開運!なんでも鑑定団」で、世界に3点しか存在しないとされる「曜変天目茶碗」の、4点目が新たに見つかったとして、大きな話題になりました。

この茶碗は番組内で2,500万円と評価され、レギュラー出演している古美術鑑定家の中島誠之助さんは、「曜変天目に間違いございません」とコメントしておりました。

しかし番組が終了した後に、様々な分野の専門家が偽者ではないかと疑問を呈しており、現在においても騒動は収束しておりません。

この騒動を通じて、知識の少ない初心者が、美術工芸品(芸術作品、伝統工芸品、骨董品など)を資産にするために購入するのは、止めておいた方が良いと思いました。

その理由として60年近く鑑定の仕事をしている、大ベテランの中島さんの評価が、間違っていた可能性があるのですから、知識の少ない初心者が真偽を判別するのは、非常に難しいと思うのです。

また真偽を判別できたとしても、それを適正な値段で買うという難しさもあり、こちらが知識の少ない初心者の場合には、高い値段で売りつけてくるかもしれません。

美術工芸品と同じように、知識の少ない初心者が資産にするのは止めておいた方が良いと思うのは、家や土地などの不動産です。

家や土地などの不動産は、真偽を判別する必要はありませんが、「瑕疵(欠点や欠陥)」があるか否かを、判別する必要があります。

この瑕疵とは例えば、シロアリ、雨漏り、耐震強度の不足、土壌汚染、地中障害物の存在などの、「物理的瑕疵」があります。

また例えば取引する土地に、法令上の建築制限が課せられているなどの、「法律的瑕疵」もあります。

こういった瑕疵を自分で判別するには、かなりの知識が必要になり、専門家に依頼する場合には、その分だけ費用がかかるのです。

また美術工芸品と同じように、適正な値段で買うという難しさもあり、事前に瑕疵を発見できなかった場合には、実際より高い値段で購入する事になってしまうのです。

その他に不動産を購入すると、維持管理していくための手間や、費用がかかってしまいます。

これらと比較すると株式は遥かに楽であり、知識の少ない初心者であっても、取り組みやすいと思うのです。

その理由として東京証券取引所などの、取引所に上場しているのは、一定の基準をクリアーした優良な企業だけになるので、美術工芸品のように品質の心配をする必要はありません。

また取引所に上場されている企業は、何か問題が発生すれば情報を公開するので、不動産のように瑕疵について、心配をする必要がありません。

もちろん品質に問題があったり、情報を公開しなかったりする企業もありますが、そういった企業は上場が廃止される可能性が出てきます。

なお値段の面についても、美術工芸品や不動産より株式の方が、適正な値段で買えると思うのです。

その理由として何か良い情報や、悪い情報が発表されると、すぐに複数の人間が売買を行うので、良い情報や悪い情報が瞬く間に、値段に織り込まれるからです。

あとは不動産と比較して、維持管理していくための手間や費用が少なくて済むというのも、株式の魅力だと思います。

もちろん美術工芸品は株式と違い、持っていると幸福な気分になれる、または観賞して楽しめるという魅力があり、その部分について否定するつもりはありません。

このように知識の少ない初心者は、「相対取引」(取引所を介さずに、売買の当事者が直接取引すること)で売買する美術工芸品や不動産より、「取引所取引」で売買する株式などを、まずは資産として保有すべきだと思います。
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  1. 2017/04/05(水) 20:33:09|
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