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任期延長で晩節を汚すかもしれない安倍総理に必要なのは「老子」の言葉



かなり早い話ですが、平成28年(2016年)を振り返ってみると、不倫で世の中を騒がせた芸能人の方の顔を思い出します。

また同じ地位に長くとどまったため、晩節を汚してしまった有名人の方の顔も、思い出しました。

例えば3月に「なでしこジャパン」の監督から退任した佐々木則夫さんや、6月に「セブン&アイ・ホールディングス」の代表取締役会長を退任した鈴木敏文さんになります。

もう少し早期に退任していれば、お二人とも晩節を汚す事はなかったはずなので、残念な結果だと思います。

またこのお二人の退任のニュースを思い出していた時、古代中国の哲学者である老子の、次のような言葉が頭に浮かびました。

【功遂げ身退くは、天の道なり】
意味:仕事を成し遂げたら身を引くのが、天の道である

なぜ身を引くのが天の道なのかというと、その方が功績や名声を全うできるからのようです。

つまり仕事などで成功を収めたら、同じ地位に長くとどまらず、ほどほどのところで身を引くのが、晩節を汚さないための秘訣なのです。

なお中国の歴史書である史記には、次のような言葉が記載されているので、身を引くタイミングは、早すぎるくらいで良いのかもしれません。

【月満つれば則ち虧(か)く】
意味:満月は必ず欠け、いつかは三日月になるように、物事は絶頂期に達すると、下り坂が始まるのが、世の道理である

ところで最近新聞を読んでいたら自民党が、「連続2期6年まで」の総裁任期を延長する党則改正の議論を、今月中にも開始すると記載されておりました。

具体的には総裁の任期を「3期9年」に延長するか、または多選を制限する条項を撤廃するかの、いれずかになる可能性が高いようです。

もちろんこの党則改正は、平成30年(2018年)に任期満了を迎える安倍総理の、さらなる続投を狙うものですが、任期延長で安倍総理は上記のお二人のように、晩節を汚すかもしれません。

ですから老子の「功遂げ身退くは、天の道なり」を受け入れ、早めに退任した方が良いと思うのです。

また老子の次のような言葉も、さらなる続投を狙う安倍総理に、必要な言葉だと思いました。

【自ら矜(ほこ)る者は長からず】
意味:自分の功績を鼻にかけると、かえって非難にさらされる

安倍総理は自らの経済政策である、アベノミクスの成果を誇示しておりますが、最近は円高などの進行により、かなり雲行きが怪しくなってきました。

そのためアベノミクスの成果を、これ以上誇示するのは、止めた方が良いと思うのです。

【足るを知れば辱められず】
意味:人の欲望には限りがないので、ほどほどのところで満足しておくのが良い。そうすれば辱めを受ける事はない。

安倍総理が最初に総理に就任した際は、年金記録問題の発生などによる参議院議員選挙の惨敗を受け、1年弱で辞任されました。

しかし2度目に総理に就任した際には、長期間の安定政権を築き、十分に最初の汚名を返上したので、もうこの辺りで満足しておくべきだと思うのです。

以上のようになりますが、日本には「終わり良ければ全て良し」という、有名な諺があります。

そのため安倍総理は、総裁の任期延長よりも引き際の美学に、関心を持った方が良いと思うのです。

引き際を間違えると、6月に辞任した舛添都知事や、8月に弾劾裁判で失職したデヴィ夫人似のルセフ大統領のように、すべての功績を台無しにするかもしれません。
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  1. 2016/09/07(水) 20:56:53|
  2. 政治・経済