FC2ブログ

決断力は経験によって養われるが、経験を過信するのは失敗の元である



平成28年(2016年)7月31日に実施された東京都知事選挙は、元防衛大臣の小池百合子さんが、元総務大臣の増田寛也さんや、ジャーナリストの鳥越俊太郎さんなどを破り、初当選を果たしました。

小池さんは自民党東京都連に提出した推薦願を自ら取り消し、推薦を得られない状態での立候補だったので、当初は「四面楚歌」という印象を受けました。

しかし結果的には2位の増田さんに、100万票を超える大差をつけての当選となり、自民党東京都連からの推薦を得られなかった事が、特定の政党とのしがらみがないイメージを与え、逆にプラスに作用したのです。

出馬のタイミングや、推薦願の自らの取り消しなど、小池さんの決断はことごとく上手くいったため、その決断力はすごいと思い、 爪の垢を煎じて飲ましてほしい気持ちになりました。

改めて小池さんの経歴を振り返ってみると、平成4年(1992年)に日本新党から立候補して、平成14年(2002年)に自由民主党に入党するまでの間、「日本新党→新進党→自由党→保守党→自由民主党」というように、様々な政党を渡り歩いております。

かなり懐かしい党名が出てきたので、現在はどうなっているのかを調べてみたら、自由民主党以外はもう存在しておりません。

そのため政治家人生の最初の10年は、誰に付いていくか、またはどの政党に所属するかを、何度も決断しなければならず、もしその決断を間違えていたら、小池さんの政治家人生は、政党と同じように終わっていたと思うのです。

例えば自由党の時の上司だった小沢一郎さんに、ずっと付いていったとしたら、小池さんはもう政治家をやっていないかもしれません。

こういった経験が小池さんの決断力を養い、東京都知事選挙を勝利に導いたと思うのです。

つまり決断力は経験によって養われるものであり、失敗を恐れたり、責任追及されるのを嫌がったりして、決断する事を避けていたら、決断力は養われないのではないでしょうか?

ただいきなり大きな決断をするのは勇気がいるので、小さな決断から大きな決断へと、ステップアップしていけば良いと思うのです。

例えば投資だったら、失敗しても生活に全く影響を与えない程度の少額から始めて、少しずつ金額を増やしていきます。

また起業だったら、週末の副業として始めて、生活できるめどがついたら、本業に移行するのです。

ただ経験を重ねるほど、その経験を過信するようになり、柔軟な考え方ができなくなってしまいます。

例えば成功した経営者が、過去の成功体験にとらわれて、時代に合った発想ができなくなり、会社を倒産させたという話を、何度か聞いた事があります。

ですから正しい決断を行うためには、現在の状況を客観的に判断してくれる他者の存在と、それに耳を傾ける柔軟性も必要だと思うのです。

ただ他者の話を聞いたとしても、最後に決断するのは自分であり、他者に任せる事はできませんから、「決断力=孤独に耐える精神力」と考える事もできます。

このように東京都知事選挙の結果を通じて、決断力は経験によって養われるが、経験を過信するのは失敗の元であるという結論に至りました。
関連記事

  1. 2016/08/01(月) 20:04:08|
  2. 政治・経済