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「燃費の偽装」と「ドーピング」は記録の限界によって発生する



国際陸連が初めて公認した、男子100メートル競走の世界記録は、10秒6だったそうです。

これは今から約100年前の明治45年(1912年)に、ストックホルムで開催されたオリンピックで、アメリカのドナルド・リッピンコット選手が記録しました。

現在の世界記録の保持者は、ジャマイカのウサイン・ボルト選手で、その記録は9秒58になります。

この記録は平成21年(2009年)に開催された、世界選手権の決勝で記録されました。

すごい速さだと思いますが、約100年の間に世界中の優秀な陸上選手が、記録の更新に挑戦したにもかかわらず、初めての世界記録から1秒くらいしか縮んでいないのです。

以前に陸上好きの方に対して、このような話をしたら、「その1秒を短縮するのが、とてつもなく大変な事なんだよ!」と、怒られてしまいました。

しかし陸上に興味のない私から見ると、たった1秒を短縮するために、100年もの歳月と、多くのお金を費やすのは、コストパフォーマンスが悪すぎると思うのです。

またスタンフォード大学のマーク・デニー教授によると、男子100メートル競走の記録の限界は、9秒48になるそうなので、今後ウサイン・ボルト選手の記録が破られたとしても、大幅な更新は望めないと思います。

しかしそれでも世界中の優秀な陸上選手が、これからも記録の更新に、挑戦を続けていくはずです。

またその選手の中のごく一部は、少しでもスピードを速くするため、ドーピングに手を染めるかもしれません。

ところで最近はテレビや新聞を見ると、三菱自動車が軽自動車の燃費を偽装していた問題が、頻繁に取り上げられております。

この問題は三菱自動車だけに止まらず、スズキなどの他社にも飛び火して、収まる気配が全くありません。

私はこの偽装問題のニュースを見た時、ドーピングに手を染める選手を思い出しました。

その理由としてガソリンエンジンの燃費競争は、男子100メートル競走の記録と同じように、もう限界に達しており、偽装(ドーピング)という不正をしなければ、他社との差別化が図れなくなっていると思ったからです。

もちろん私は自動車の技術的な事について、詳しくは知りませんので、まだ限界には達していないのかもしれません。

しかし今後燃費が更に良くなったとしても、男子100メートル競走の記録と同じように、小幅な改善であり、大幅な改善ではないと思うのです。

そもそも燃費なんてものは、運転の仕方や道路の状況などでも、かなり変わります。

それならば「少欲知足(多くのものを求めず、現在の状態で満足すること)」の精神に徹し、 燃費の改善された新車が販売されても、すぐにそれを購入しない方が良いと思うのです。

また三菱自動車は25年もの間、燃費の偽装を続けてきたという事で、そんなに長期間に渡って、バレないで偽装ができるなら、マンションの耐震偽装問題と同じように、また数年後に同様の偽装が発生するかもしれません。

ですから燃費の偽装ができなくなるような新たな取り組みを、自動車業界が始めないかぎり、燃費のデータを過信しないようにしたいと思います。
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  1. 2016/05/26(木) 20:42:04|
  2. 政治・経済