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ブレない舛添都知事、ブレまくる日銀の黒田総裁



海外出張時のホテル代が高い事や、公用車で別荘に通っていた事が発覚した舛添都知事が、世間を騒がせております。

これに対して舛添都知事は、「突然の訪問客に対応する必要がある」、「公用車で移動中も電話のやり取りをしていた」などと弁明して、謝罪はしませんでした。

これを見て私は、舛添都知事はブレない男だと思うと同時に、言い訳の仕方に関する本を書いたら、きっと売れるだろうと思ったのです。

同じ週に起きたニュースを見ていたら、ブレない舛添都知事とは対照的に、ブレまくっていた方もおりました。

平成28年4月28日に日銀の金融政策決定会合が行われ、黒田総裁はまた2%の物価目標の達成時期を、「平成29年度中」に先送りしたのです。

平成25年4月の就任時に黒田総裁は、2年程度のできるだけ早い時期に、2%の物価目標を達成すると言っておりました。

世界経済は色々な事が起きますから、ちょうど2年は難しいと思いますが、さすがに更に2年の先送りは、ブレすぎだと思うのです。

黒田総裁の任期は今のところ、平成30年4月8日という事で、このままのペースで行くと、任期中に物価目標を達成できない気がします。

今回の金融政策決定会合では、物価目標の達成時期を先送りにしたと同時に、金融政策の現状維持を決めました。

黒田総裁はよく、「必要なら躊躇なく追加緩和する」と発言しておりますが、今回は躊躇してしまったようです。

あまり躊躇ばかりしていると、「ミスター円」と呼ばれた榊原英資さんをもじって、「ミスター躊躇」と呼ばれてしまいますよ(笑)。

追加の緩和を期待していた市場は失望して、600円超の株安と、4円以上の円高で反応しました。

この先の展開について考えてみると、やはり円高ドル安トレンドの継続であり、一度動き出した歯車は、なかなか止まらないと思うのです。

またドル円の為替レートと日経平均株価は、相関関係があるという説を信じるなら、株安の継続だと思うのです。

円高ドル安トレンドが継続する理由は、3月16日のブログに記載しましたように、「5年サイクル説」という、テクニカル的な要因で説明できると考えておりましたが、ファンダメンタルズ的な要因でも、説明できると思うのです。

通貨の動きを短期的な視点で見ると、通貨間の金利差が広がれば、金利の魅力に挽かれ、高金利の通貨の方に資金が移動します。

日銀は現在のところ緩和方向、つまり金利を下げ、それに対してFRB(米連邦準備理事会)は引き締め方向、つまり金利を上げているのです。

そのため円とドルの金利差が広がり、高金利のドルの方に資金が移動し、円安ドル高になるのです。

しかし長期的な視点で見ると、物価上昇率が高い国の通貨は弱くなり、逆に物価上昇率の低い国の通貨は、強くなると言われております。

その理由として同じ会社の同じ製品であれば、世界のどこでも同じ価格になると仮定するなら、物価上昇率が高い国では、その価格がどんどん上昇します。

逆に物価上昇率の低い国では、その価格がどんどん下落するため、そのバランスを取るために、物価上昇率の低い国の通貨が、強くなるという訳です。

黒田総裁が目標を先送りにするほど、日本はデフレから脱する事ができないと考えられ、物価上昇率の低い日本の通貨である円が強くなります。

つまり円高ドル安になるという事で、日本はインフレになるという期待が再び高まらない限り、この流れは変わらないと思うのです。
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  1. 2016/05/02(月) 20:29:35|
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