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給付型奨学金は通信制の学部がない理系の学部からという「選択と集中」



学生時代に奨学金を利用した方が、雇用の悪化などにより、就職してからも返済できず、結婚の時期などに影響を与えている事が、大きな社会問題になっております。

これについては様々なメディアが、特集を組んでおりますが、その中で私が一番興味を持ったのは、現代ビジネスに掲載されていた、「奨学金」延滞者急増、その意外なワケという記事です。

その記事の中で、特に興味を持った部分を紹介すると、次のようになります。

『返済の延滞率について、日本学生支援機構の「3月(みつき)以上延滞債権額」の割合をみると、4.6%(2013年度末)。この数字は、借入者に学生が含まれていることを考慮しても、民間金融機関の1.2%(2014年度末)に比してかなり高い。

同機構の「平成25年度奨学金の延滞者に関する属性調査結果」によれば、返還できず延滞せざるを得なくなった理由は、「家計の収入が減った」ことがきっかけとされている。延滞が継続しているのは、本人の低所得とともに延滞額が増加していったためだ。

ただ、その調査をさらに読むと、「返還義務をいつ知ったか」という調査項目がある。それによると、延滞者のうち、奨学金を借りる前に返済義務を知っていた人の割合はわずか56.1%。これは無延滞者の92.5%と比較して、著しく低い。

奨学金を借りるに当たり、本人が返さなければいけないことを知らなかったという、かなり驚きの調査結果だ。実際、延滞督促を受けてから返還義務があることを知ったという人も9.4%もいた』

以上のようになりますが、これを読むと奨学金の返済を延滞している方の半分くらいは、学校を卒業してから返済する必要がある事を知らずに、奨学金の利用を開始していた事がわかります。

奨学金の返済に延滞がない方は9割程度が、学校を卒業してから返済する必要がある事を知っていたという事で、やはり知っていた方は、きちんと返済しているのです。

この記事を読んだ感想としては、もし奨学金の利用を開始する前に、学校を卒業してから返済する必要がある、つまり奨学金は借金のひとつである事を知っていたら、違う選択肢を選んだ方もいると思うのです。

例えばもっと勉強して国立大学に行く、または通信制大学に行く事により、奨学金の返済額を下げる、または奨学金を利用しないという選択肢です。

現在のところ通信制大学に、医学部や薬学部などの理系の学部は設置されておらず、通信制大学を卒業して、医師や薬剤師になる道は開かれておりません。

しかし文系の学部であれば、全日制とほとんど変わりがなく、また大学の施設も利用できるようです。

インターネットで検索して調べてみると、通信制大学に行っても卒業率が低く、また就職も難しいので、奨学金などを利用して、全日制に行った方が良いという、否定的な意見が掲載されておりました。

とても良い意見だと思いますが、卒業率の低さについては、きちんと自己管理を行えば、平均より高める事はできると思うのです。

また就職については公務員を選ぶ、または国家試験を合格して、資格を取得しないと就けない職業を選ぶ事により、通信制大学というハンデは、ある程度カバーできると思うのです。

先日新聞を読んでいたら安倍総理が、 平成28年度予算成立後の記者会見で、給付型の奨学金の創設を、表明したと記載されておりました。

それが実現できれば良い事だと思いますが、財政赤字が増え続ける現在の日本で、希望するすべての学生に給付するのは、現実的に難しいと思うのです。

そのため「選択と集中」という事で、医学部や薬学部など通信制の学部がない学生から、奨学金の給付を始めるべきだと考えております。
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  1. 2016/04/16(土) 20:21:58|
  2. 政治・経済