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「東日本大震災から5年」は円安トレンドの終わりのシグナル



3月の初めにコンビニのATMでお金をおろしたら、夏目漱石さんが印刷された旧千円札が、1枚混じっておりました。

「あれ、このような出来事は前にもあったぞ!」と思い、必死になって記憶をたどってみたら、3月25日のブログに記載しましたように、平成23年3月11日に発生した、東日本大震災の直後の話でした。

東日本大震災の発生から2週間くらい経過した後に、地元にあるセルフのガソリンスタンドに行ったら、精算機からお釣りとして、旧千円札が出てきたのです。

漱石先生とのそれ以来の再会に、懐かしい気持ちが込み上げてくると同時に、東日本大震災からもう5年になる事に、この時点で気が付きました。

東日本大震災の発生から数日間の出来事については、様々な事が記憶に残っております。

その中のひとつとして、ドル円の為替レートが16年ぶりに、戦後最高値を更新したというのがあります。

それは東日本大震災の発生から、約1週間が経過した3月17日の出来事になりますが、ニューヨーク外国為替市場においてドル円の為替レートは、戦後最高値となる「1ドル=76円25銭」に達しました。

その後はG7との協調介入(円売り・ドル買い)により、ドル円の為替レートは1ドル=80円台を回復して、円高トレンドは終了したように見えました。

しかし同年の10月31日に、ドル円の為替レートは「1ドル=75円32銭」に達し、また戦後最高値を更新したのです。

政府・日銀は日本単独の介入を実施し、なんとか円高に歯止めをかけようとしましたが、その努力も虚しく、しばらくは円高傾向が続きました。

ただ戦後最高値を更新するまでには至らなかったので、今になって振り返ると、東日本大震災の発生した平成23年が、円高トレンドのクライマックスだったようです。

つまり東日本大震災から5年という事は、円高トレンドが終わり、円安トレンドが始まってからも、5年ということになります。

ドル円にはだいたい5年の周期でトレンドが変わる、「5年サイクル」というのがあるようです。

そうなるともうそろそろ円安トレンドが終わり、円高トレンドが始まってもおかしくはありません。

しかし日銀は緩和方向で、 FRB(米連邦準備理事会)が引き締め方向のため、日米の金利差の拡大によりドルが買われ、まだまだ円安トレンドが続きそうな感じもするのです。

つまりテクニカル的には5年サイクルで、円安トレンドが終わりそうなのに対して、ファンダメンタルズ的には金利差により、まだまだ円安トレンドが続きそうという、逆の結果が出ているのです。

インターネットや本を見てみると、テクニカルを支持する方もいれば、ファンダメンタルズを支持する方もおりますが、私はテクニカルの方に1票を入れたいと思います。

その理由として東日本大震災が発生した後、協調介入や単独介入が実施されましたが、なかなか円高に歯止めがかけられませんでした。

つまり周期という人知を越えた不思議な力の前に、人間は無力であり、それは中央銀行も例外ではない感じがするのです。

またアベノミクスが成功したのは、周期の波に上手く乗ったからであり、人間の力を過信すべきではないと思います。
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  1. 2016/03/16(水) 20:49:35|
  2. 政治・経済