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「スモールハウス」は物や住宅で悩まないためのアイディアがわかる一冊



先日スモールハウス(著:高村友也)という本を読みましたが、この本は著者の高村さんが、世界各地のスモールハウスの所有者にインタビューを行い、その経験から得られたスモールハウスの魅力などについて、解説するという内容になっております。

個人的にはこういった部分だけでなく、著者の高村さんが考える、物や住宅で悩まないためのアイディアも、参考になったと思いましたが、特に気になった部分を紹介すると次のようになります。

(1)スモールハウスの間取りや大きさは万国共通?
著者の高村さんは前著のBライフに記載されているように、セルフビルドしたスモールハウスを所有しているとの事です。

このスモールハウスと世界各地にあるスモールハウスは、どちらかが真似したという訳ではないのに、間取りや大きさが似ている事に驚いたそうですが、スモールハウスには次のように記載されております。

『まず、「世界中にポコポコ」建ち始めてるスモールハウスは、10万円の僕の家みたいにボロくない。もっと快適に住める家ばかりだし、見た目から言ってもカブとハーレーくらいの差がある。

僕の家と共通しているのは、大きさと、あと、間取りも意外と似てたりなんかして、ちょっとびっくりした。

著者の家の間取りと、後で登場するシェファーの家の間取りを見てほしい。よく似てるよね。なに、そんなに似てない?要は、階下にリビングとキッチンとバスルームを詰め込んで、ロフトにベッドルームを作って寝る、ということ。

シェファーの家だけじゃなくて、スモールハウスはどれも、だいたいこういう間取りになっている。合理的に家を極限まで小さくしようとすると、こういう答えが出てくるんだな、と思った』

(2)段階的に物との距離を置く
スモールハウスで生活する事になれば、多くの物を置いておくスペースがないので、必要のない物は捨てて、必要最低限の物で生活しなければなりません。

しかしなかなか捨てられないのが人間というもので、断捨離などの捨てるためのアイディアを解説した本がブームになるのですが、スモールハウスには次のようなアイディアが記載されております。

『物のない生活に憧れても、スモールハウスに引っ越すと同時に、所有欲を何もかも手放すという決心をするのは、かなり覚悟の要ることだ。

ジョンソンは、そんなオール・オア・ナッシングのやり方に疑問を抱いていて、彼の選んだ方法は、トランクルームなどを使って、生活空間と収納空間を完全に分けてしまう方法だった。

物が目に入らない状態、頭から消えている状態で生活を続け、不要であると心から気付いたならば、そのとき初めて手放すことを決めればいい。そうして、衝動的に手放すのではなく、段階的に物と距離を取りつつ、自分の内面の変化を観察してみる。

これは、実際に物を捨てずに、物を入れないとなると家というのはこんなに小さくていいんだ、と実感できるうまい方法だ』

(3)家を小さくして人生の選択肢を広げる
少し前に「年収6割でも週休4日」という生き方(著:ビル・トッテン)という本を読みましたが、このような働き方は全く広がっておりません。

その理由は様々あると思いますが、年収が6割になってしまうと、住宅ローンを返済できなくなると、反発する方もいるはずです。

つまり住宅ローンの負担が、人生の選択肢を狭めているという事になりますが、これを解決するアイディアについてスモールハウスには、次のように記載されております。

『土地と家屋の理不尽な高額さは、誰しも一度は疑問に感じたことがあるんじゃないだろうか。一般的な家のローンは、家計の2割を占める。これに、税金や保険、メンテナンス費用などが加わってくる。

あまりにオーバースペック・オーバーサイズな住宅しか売られていないと、人生において何をするにも、現行の経済活動に巻き込まれてゆかねばならなくなる。

つまり、相当量の金になるかならないかが最も重要な判断基準となり、金にならないものは「趣味」という分野で括られ、金になることをしてから余暇として楽しむ、ということになってしまう。

もうちょっと住宅の選択肢が増えれば、過労や失業などによる社会からの逸脱を防いでくれるだろうし、あるいは逸脱に対する不安を和らげてくれるだろうし、もっと思い切ってやりたいことをやれるようになって、個人の人生選択を豊かにしてくれるんじゃないだろうか。

おいしいご飯を食べられて暖かく眠れればそれで良いという人たちのために、たとえば、借金なしで購入できる数百万円の家が流通し、かつ、社会的に認知される必要がある。

それがあたり前であったら、まったく違う人生を歩んでいたという人も多いだろう』

以上のようになりますが、この本で解説されている内容を実行してみる事に、抵抗を感じる方は多いかと思います。

しかし実行できなかったとしても、今とは違う別の生き方があると知っている事は、心にゆとりを与えてくれるはずです。
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  1. 2015/10/27(火) 20:44:51|
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