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妾は社会保障制度、愛人は浮気心



最近はテレビや週刊誌などを見ると、桂文枝師匠の愛人問題が頻繁に特集されております。

これらから得た情報によると、お相手の紫艶さんとの関係は、約20年前から続いているそうです。

そうなるともう大人の男女の関係を通り過ぎて、家族みたいな感じになっているのではないでしょうか?

桂文枝師匠は涙を流しながら、愛人問題について釈明しておりましたが、この光景を見ていて、思い出したテレビ番組があります。

ものすごく昔の話なので、記憶が曖昧になっているのですが、その番組は確か某国営放送が大昔に撮ったVTRを、デジタル技術でクリアーに復元して、放送するという内容だったと思います。

そのVTRのひとつに、ある政治家に数日間、密着するというものがありました。

例えるなら現在TBSで放送される「情熱大陸」を白黒にして、情熱を抜いてしまったような感じです。

この番組を見て驚いたのは密着中に、政治家の妾とされる人物が普通に登場し、更に驚いた事に政治家の妻と、一緒に映っておりました。

おそらくその当時の感覚としては、政治家に妾がいるというのは珍しい事ではなく、また妾とされる人物も、後ろめたい気持ちがなかったのだと思うのです。

涙を流しながら愛人問題について釈明する桂文枝師匠とは、まったく対照的だったので、この番組を思い出してしまったのですが、そもそも妾と愛人は別物のようです。

その一番の違いとしては、妾は妻がその存在を承認しているのに対して、愛人は妻にその存在を、隠している点になります。

そうなると政治家の妻と妾が、一緒に映っていたのは納得できるし、桂文枝師匠が妻に申し訳ない事をしたと、涙を流しながら釈明していたのも納得できます。

このように妾という存在が、社会の中で許容されてきたのは、昔の日本は社会保障制度が充実しておらず、女性がひとりで生きていくのは、大変だったからのようです。

つまりこの政治家のような裕福な人が、妾の衣食住を世話する事が、社会保障制度の代わりになってきたという面があり、社会からは批判されなかったようです。

なおイスラーム教において、一夫多妻制が導入されたのは、同様の理由があると聞いた事があります。

つまり昔は社会保障制度が充実しておらず、戦争によって夫を失った女性が、ひとりで生きていくのは大変な事だったので、裕福な男性に一夫多妻制を認めて、戦災未亡人が衣食住で困らないようにしたそうです。

このように考えていくと、社会保障制度が充実して、女性がひとりでも生きやすい時代になると、妾を持つ事が社会から、許容されなくなる感じがします。

すべての国民が、なんらかの公的医療保険と公的年金に加入するという、「国民皆保険、国民皆年金」が確立されたのは、昭和36年になります。

また田中角栄総理が「福祉元年」と位置付け、社会保障制度の充実と給付改善を行なったのは、昭和48年になります。

妾という存在が消えた、もしくはその存在を隠すようになった時期と、昭和36年~昭和48年の社会保障制度が充実した時期は、何の根拠もない勝手な想像ですが、かなり一致しているような感じがするのです。

また妾という言葉の代わりに、愛人という言葉が使われるようになった時期とも、一致しているような感じがするのです。

いずれにしろパトロンと妾の間にあった衣食住の支援という、社会保障制度のような役割がなくなれば、後に残るのは浮気心だけですね。
  1. 2016/02/26(金) 20:58:50|
  2. 社会保険

年金専門のブログ始めました

先週は保険の専門ブログを始めた事を、告知させていただきましたが、今週は年金専門のブログを始めてしまいました。

保険専門のブログは、生命保険や医療保険の仕組みや用語などを、解説する事が中心になりました。

しかし年金専門のブログでは、国民年金や厚生年金保険の仕組みや用語の解説だけでなく、自分自身が過去にブラック会社を、年金記録の件で訴えた経験も加筆し、労働条件の面でブラック会社ともめている方々に対して、なにかしらのヒントを与える事ができたらなと考えております。

FPきむ名義のブログが全部で三つになってしまい、頻繁な更新ができるかわかりませんが、お時間がある方は年金専門のブログも見ていただけたら幸いです。
  1. 2011/04/03(日) 00:52:05|
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