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日本人の本質を明らかにした新語・流行語は、「自粛警察」と「キメハラ」



年末の風物詩と言っても過言ではない「ユーキャン新語・流行語大賞」が、12月1日に発表されました。

令和2年(2020年)は世界中を混乱に陥れた、「新型コロナウイルス」に関する新語・流行語か、人気漫画の「鬼滅の刃」に関する新語・流行語が、年間大賞に選ばれると予想しておりました。

発表当日に結果を見てみたら、「3密」が年間大賞に選ばれていたため、新型コロナウイルスに軍配が上がったようです。

また日本漢字能力検定協会が発表している、令和2年(2020年)の「今年の漢字」は、第1位が「密」になっていたため、こちらでも新型コロナウイルスに軍配が上がりました。

このように鬼滅の刃は残念ながら、言葉の世界では新型コロナウイルスに、完敗という結果になったのです。

ただ鬼滅の刃の劇場版である「無限列車編」の興行収入が、「千と千尋の神隠し」の316億円を抜いて、国内で上映された映画の歴代1位になったので、年内に上映された映画の中では、仏恥義理の強さを見せました。

文章の最後の方に登場する仏恥義理とは、「ぶっちぎり」を示すヤンキー漢字になります。

この言葉を使う必要は全くなかったのですが、漢字について調べていたら、懐かしのヤンキー漢字を見つけたので、文章の中に加えてみました。

あとは「夜露死苦(よろしく)」、「愛羅武勇(アイ・ラブ・ユー)」、「走死走愛(そうしそうあい)」なども、なかなかセンスがあるので、思わず使いたくなりますね。

またアラフォーの千葉県民の皆さんだったら、こういった難解なヤンキー漢字を、けっこう簡単に読めてしまうと思います。

その理由として千葉県は、Jタウンネットが平成26年(2014年)に実施したアンケートで、ヤンキーが多そうな都道府県の第2位に選ばれたからです。

ちなみに第1位に選ばれたのは、民間の調査会社「ブランド総合研究所」が発表している、都道府県の魅力度ランキングで、7年連続の最下位を記録した茨城県でした。

ただ令和2年(2020年)の魅力度ランキングでは、茨城県は8年連続の最下位を回避したため、栃木県が最下位に選ばれました。

そのため茨城県のヤンキー達は、6連エアーホーンで「ゴッドファーザー愛のテーマ」を鳴らしながら、バイクで栃木県に移動したのかもしれません(笑)。

ところで新型コロナウイルスと鬼滅の刃に関する新語・流行語の中で、個人的に気になったのは、「自粛警察」と「キメハラ」です。

前者の自粛警察とは緊急事態宣言の最中に、営業を続けたお店や、それを利用した方に対して、私的な取り締まりや攻撃を行った人々を示す、新型コロナウイルスに関する新語・流行語です。

なぜこういった行為がいけないのかというと、緊急事態宣言の最中に都道府県知事が行ったのは、休業要請や外出自粛要請という要請であり、強制ではないからです。

仮に強制であったとしても、それを担うのは本物の警察であり、自粛警察ではありません。

また後者のキメハラ(「鬼滅の刃ハラスメント」の略)とは、鬼滅の刃を見ていない方を馬鹿にしたり、鬼滅の刃を見ることを強要したりする人々を示す、鬼滅の刃に関する新語・流行語です。

この二つの新語・流行語からわかるのは、皆と同じことをしない方に対して酷い扱いをするという、日本人の国民性だと思います。

令和2年(2020年)は自粛警察とキメハラという、二つの新語・流行語が、こういった日本人の本質を明らかにした、一年だったような気がします。

来年は新型コロナウイルスだけでなく、日本社会に蔓延する「同調圧力」からも、開放されたいものです。
  1. 2020/12/30(水) 20:36:30|
  2. 映画

本を読まないで読書感想文を書く



あと少しで夏休みも終わってしまいますが、普段本を読む習慣のない方にとって読書感想文を書くのは結構大変だと思います。

そこで考えたのが本を読む時間だけでも短縮しようという事で、明治から昭和にかけて活躍した文豪の作品で映画化されたものを、DVDやブルーレイをレンタルして見るのです。

川端康成さんの「伊豆の踊子」や太宰治さんの「斜陽」が映画化されておりますが、最近映画化されたものとしては村上春樹さんの「ノルウェイの森」があります。

本来はきちんと本を読んで書くべきだと思いますが、映画だったら2時間程度で終わりますので、夏休みの宿題に追い詰められて時間がない方は参考にして下さい。

個人的なおすすめ映画としては、先日レンタルをして見ました太宰治さんの「人間失格」ですが、主演は生田斗真さんで昨年に映画化された新しい作品です。

原作はかなり昔に読んだ事がありますが、映画版は原作にないエピソードがあったり、キャラクターが登場したりしているので、原作とは少し違う部分があります。

特に森田剛さん演じる中原は、原作では全く登場しないキャラクターですが、個人的にはあえて登場させる必要のないキャラクターだと感じました。

また伊勢谷友介さん演じる堀木は原作のイメージ通りだったのに対し、石橋蓮司さん演じるヒラメは役作りをしすぎて、原作のイメージとかなり違っていた気がしました。

しかし生田斗真さん演じる葉蔵がモルヒネ中毒になり、薬局の女主人に対しモルヒネを懇願するシーンは原作に忠実であるだけでなく、原作以上の恐怖感を感じましたので、特に見ていただきたいシーンです。

以上で映画版「人間失格」の紹介を終わりますが、読書感想文を書く時は決して、生田斗真さんの演技が良かったなんて書かないで下さい(笑)。

あと余談ですが図書館に行くと、明治から昭和にかけて活躍した文豪の作品をテープに録音したものを貸してくれる所があるようですので、それを利用してみるのも良いと思います。
  1. 2011/08/26(金) 00:51:09|
  2. 映画
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