

令和2年(2020年)11月3日にアメリカで、大統領選挙が実施されましたが、期日前投票や郵便投票が記録的な多さになったため、なかなか結果が判別しませんでした。
しかし最近は多くのメディアが、
民主党のバイデン元副大統領が当選したと報道しているので、現職である共和党のトランプ大統領は、再選できなかったようです。
今回の選挙に関しては、多くのメディアが世論調査の結果に基づき、バイデン元副大統領の当選を予想しておりました。
一方でトランプ大統領の再選を予想していた、政治評論家、作家、タレントなどがいたと思います。
また現在では選挙結果が、ほぼ確定しているにもかかわらず、トランプ大統領が裁判に勝って、
逆転勝利すると予想する方もおります。
こういった方々を見ていたら、政治評論をするより、株などのトレードをした方が、成功するのではないかと思ったのです。
その理由として株式相場などで使われる有名な格言に、次のようなものがあるからです。
■人のいく裏に 道あり 花の山
現代語訳:きれいな花を探すために山へ行くのなら、誰も通らない裏道を通った方が良い
この格言は株式市場などで儲けたいのなら、「
他の市場参加者と逆の行動をとりなさい」、または「他の市場参加者が注目していない事に注目しない」という意味になります。
株などのトレードには、相場のトレンドに合わせたトレードをする「順張り」と、相場のトレンドに反したトレードをする「逆張り」があります。
他の市場参加者と逆の行動をとりなさいという、上記の相場の格言は明らかに、逆張りを推奨していると考えられます。
また多くのメディアがバイデン元副大統領の当選を予想している中で、トランプ大統領の再選を予想した方は、
逆張りの行動をしているため、上記の相場の格言を体現しているのです。
そのため政治評論をするより、株などのトレードをした方が、成功するのではないかと思ったのです。
しかし改めて考えてみると、大方の予想とは逆に、トランプ大統領の再選を予想していた方が、株などのトレードをするのは、すごく危険な可能性があります。
その理由としてトレンドに逆らった逆張りのトレードは、予想が当たれば大儲けできますが、
予想が外れると大損するからです。
例えば株価の下降トレンドが続く中で、逆張りで株を買った場合、すぐに株価の下降が止まれば、底値で買えた事になるので、大儲けできます。
一方で株価の下降がいつまでも止まらないと、含み損がどんどん増えてしまうため、大損する可能性があるのです。
トランプ大統領の再選を予想していた方が、株などのトレードをすると危険だと思う、もう一つの理由は、
予想と願望が区別できていない点です。
現在では選挙結果が、ほぼ確定しているにもかかわらず、トランプ大統領が裁判に勝って、逆転勝利すると予想する方がおりますが、民主党が不正をしたという、確かな証拠がある訳ではありません。
ですからトランプ大統領が逆転勝利するというのは、予想というレベルではなく、トランプ大統領に逆転勝利して欲しいという、願望にすぎないと思います。
それにもかわらず発言している当人は、
願望ではなく予想だと思っている場合が多いのです。
株などのトレードをする時に、こういった勘違いの心理状態に陥ると、危険だと思います。
例えばある会社の株を持っていると、その株価が上がって欲しいという願望を、誰もが持つはずです。
しかし様々なデータやチャートなどを見て、もう株価は上がらないと予想した場合には、ほど良いところで利益を確定する、または損切りするなどの、行動をとる必要があるのです。
予想と願望を区別できない方は、株価が上がって欲しいという自分の願望を、
株価が上がるという予想にすり替えてしまうため、こういった行動をとるのが、遅くなってしまいます。
そのためトランプ大統領の再選を予想していた方が、株などのトレードをするのは、危険だと思うのです。
また選挙の投票や、株などのトレードをする際には、参考にしようとしている情報源が、予想と願望を区別できているのかを、しっかりと確認する必要があるのです。
- 2020/11/18(水) 20:25:43|
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新型コロナウィルスの感染を予防するために、
マスクの品切れが続いております。
その後はトイレットペーパーなどの紙類が品切れになり、最近は食品なども品切れになっている場合があります。
日本だけでなく他の国でも同じような現象が起きているので、やはり人間の考える事は、国籍が違っても同じだと思いました。
ただ
マスク以外は十分に在庫があるので、必要な量だけを買って欲しいと、メーカーや問屋などが呼び掛けております。
それでも不安な方がいるようで、テレビのニュースなどを見ていると、スーパーやドラッグストアなどの入り口に、行列を作っている光景が映し出されます。
個人的にはこういったマスコミの報道が、悪い影響を与えているのではないかと思うのです。
その理由としては、メーカーや問屋などの呼び掛けに応じて、
冷静に行動しようと思っている方でも、テレビのニュースなどで行列を見てしまうと、不安な気持ちが高まってしまいます。
そして不安を解消するため、テレビに映っていた方と同じように、スーパーやドラッグストアなどの入り口に並んでしまうのです。
マスコミは新型コロナウィルスが収束するまで、こういう報道は慎んで欲しいと思います。
また行列ができるような人混みにいけば、
新型コロナウィルスに感染するリスクが高まるのですから、テレビを見た視聴者の方も、行動を慎んだ方が良いと思います。
ところで私の周りでは、スーパーやドラッグストアなどの入り口に行列ができている光景は、あまり見かけないような気がするのです。
その理由について考えてみると、昨年の9月頃にやって、千葉県を中心に大きな被害をもたらした台風、いわゆる「令和元年房総半島台風」が、影響を与えているのではないかと思いました。
この時は大規模な停電が起きたため、スーパー、ドラッグストア、コンビニなどが、
何日も営業できない状態でした。
そうなると当然に、食品などの入手が困難になるため、現在と同じくらいに大変な状態だったのです。
停電が復旧すると共に、このような状態は解消していったのですが、大変な状態だった時の記憶は、多くの方の頭の中に、まだ残っているのではないかと思います。
そのため万が一の事態が起きた時に備えて、食品などを余分に買っていた可能性があるのです。
この余分に買っていた分が、
新型コロナウィルスの時に役立っているため、行列ができにくいと推測しております。
万が一の事態に備えて、食品などを余分に買っておくという発想は、経営の神様と言われた松下幸之助さんが提唱した、「ダム式経営」に通ずるものがあります。
このダム式経営とは、ダムがいつも一定の水量をたたえているように、設備、資金、人員、在庫、技術など、あらゆる分野において、的確な見通しに基づいた、
適正な余裕を持っておこうというものです。
そうすれば景気の好不況や需要の増減に左右されない、安定的な経営ができます。
家計がこのダム式経営の精神を取り入れるなら、まずは的確な見通しに基づいた、食品などの在庫を持っておく事です。
また数か月は失業しても困らない預貯金を貯めたり、保険に入ったりしておく事です。
これらがしっかりと出来ているのなら、今回の新型コロナウィルスのような緊急事態が発生しても、
あまり慌てる必要がないと思います。
- 2020/04/02(木) 20:37:47|
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