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自民党は古い組織ではなく、日本社会の縮図だから、惰性で支持される



安倍総理の辞任を受け、自民党の新総裁を決める選挙が、令和2年(2020年)9月14日に実施されました。

この選挙には菅官房長官、石破元幹事長、岸田政調会長の3名が立候補しましたが、事前にマスコミなどが予想していた通り、菅官房長官が新総裁に選ばれたのです。

そのため選挙結果に対して、まったく驚きはなかったのですが、新総裁が決まるまでのプロセスにおいて、自民党は古い組織だと思う点があり、それに関しては驚きを感じました。

ただ改めて考えてみると、次のような理由で自民党は、古い組織なのではなく、日本社会の縮図だと思うのです。

(1)大企業は自民党と同じように長老達が支配している
新総裁に菅官房長官が選ばれたのは、二階幹事長と麻生副総理という2人の長老議員が、菅官房長官の支持を早々と表明し、勝ち馬に乗りたい国会議員が次々に後に続いたのが、大きな理由だと推測されます。

また若手や中堅の国会議員が、党員投票の実施を求める署名を集め、二階幹事長に提出したのに、それが拒否されたのも、理由のひとつだと推測されます。

このような状態を見た時に自民党は、若手や中堅の意見に耳を貸さない長老達が支配を続ける、古い組織だと思ったのです。

しかし二階幹事長や麻生副総理と同世代の80歳くらいになっても、大企業の役員をやっている方は、かなり存在しているため、自民党のように長老達が支配を続ける大組織は、日本では決して珍しくないのです。

こういった点で自民党は、古い組織なのではなく、日本社会の縮図だと思うのです。

なお週刊誌の記事を見ていたら、麻生副総理が石破元幹事長を支持しないのは、麻生副総理が総理をやっている時に石破元幹事長が、退陣するよう迫り、それを今でも恨んでいるからだと記載されておりました。

このように各人の能力やキャリアより、個人的な好き嫌いで人事が決まるという話は、どこの企業でもよくあります。

こういった点でも自民党は、古い組織なのではなく、日本社会の縮図だと思うのです。

(2)国会議員は会社員と同じように大きな組織に残りたい
80歳くらいになっても引退しない長老達が、いつまでも支配を続けたら、自民党の若手や中堅の国会議員は、なかなか良いポストに就けないと思います。

また署名を集めて提出したのに、まったく相手にされず、悔しい思いをした方がいるはずです。

そのため自民党の若手や中堅の国会議員は、自分達で新党を作れば良いと思うのですが、そのような動きはないようです。

おそらく長老達に不満があっても、自民党という大きな組織に残った方が、安泰と考えているのかもしれません。

こういった考え方は国会議員だけでなく、企業で働く会社員にも、広まっていると思います。

このように考える理由として、日本の起業率は低迷が続いており、欧米の半分くらいしかないからです。

また中小企業庁の調査によると、「起業しなくない」と回答した方の割合は、世界平均では5割だったのに対し、日本は7割だったからです。

国会議員と会社員は共通して、自分で組織を作るより、大きな組織に残った方が安泰と考えているのですから、自民党は古い組織なのではなく、日本社会の縮図だと思うのです。

(3)自民党内には日本社会と同じような同調圧力がある
多数派と意見や態度が違う少数派は、多数派に属する人々より、生きづらさを感じていると思います。

この理由としては多数派が、自分達の意見や態度に従うように、少数派に対して圧力をかけるからです。

一般的にこういった圧力は、「同調圧力」と呼ばれており、日本は他の国よりも、この同調圧力が強いようです。

また新型コロナウイルスによる緊急事態宣言の最中に、営業を続けたお店や、そこを利用した人々に、私的な取り締まりや攻撃を行った、いわゆる「自粛警察」が話題になりましたが、これも同調圧力だと思います。

マスコミが伝えるところによると、自民党内で少数派の石破派は、ポストなどを与えられず、かなり冷遇されてきたようです。

これが一種の同調圧力だとしたら、自民党は古い組織なのではなく、日本社会の縮図だと思うのです。

以上のようになりますが、このように自民党は、日本社会の縮図と思えるくらいに、両者は似ている点が多いのです。

そのため多くの日本人は自民党という組織を、あまり違和感なく受け入れられると思います。

一方で様々な不満があっても、今の職場に我慢して残る場合が多い日本人からすると、くっ付いたり、離れたりを繰り返している野党には、かなりの違和感を覚えるはずです。

このような理由のため自民党は、これからも惰性で支持され続けると思います。
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  1. 2020/09/16(水) 20:38:20|
  2. 政治・経済

半沢直樹の高視聴率を支えているのは、コロナ禍に蔓延する「謝罪警察」



令和2年(2020年)7月19日から放送が始まった、ドラマ「半沢直樹」の続編を、毎週楽しみに見ております。

このドラマの一番の魅力は、堺雅人さんが演じる半沢直樹の、「倍返し」ではないかと思います。

例えば理不尽な仕事を、上司から押し付けられている会社員の方は、半沢の倍返しを見て、すっきりしているはずです。

このドラマのもうひとつの魅力は、脇役の個性的な俳優さんの、かなりオーバーな演技だと思います。

第一部の中で、もっとも印象に残っているのは、市川猿之助さんが演じる伊佐山泰二が、「詫びろ、詫びろ、詫びろ、詫びろ、詫びろ、詫びろ、詫びろ、詫びろ、半沢」と、詫びろを8回も繰り返すシーンです。

そんなに何回も言わなくても聞こえているよ!と、突っ込みたくなると同時に、市川猿之助さんの口にチャックをしたくなりました(笑)。

改めて半沢直樹の過去の放送を振り返ってみると、この伊佐山の「詫びろ」からわかるように、相手に対して謝罪を要求するシーンが、非常に多いような気がします。

またその要求に応じて、苦悶に満ちた表情で謝罪するシーンも、非常に多いような気がします。

その中で特に印象に残っているのは、 香川照之さんが演じる大和田暁が、半沢の謝罪要求に応じて、土下座して謝罪するシーンです。

この土下座の角度や姿勢が、とても美しかったので、ドラマ界の歴史に残る土下座だと思います(笑)。

ただ個人的には謝罪の言葉や態度より、お詫びの粗品が欲しい派なので、このような謝罪要求と土下座は、あまり理解できないのです。

また最近のニュースを見ていると、私のような粗品が欲しい派は少数派で、大多数は謝罪の言葉や態度が欲しい派ではないかと思うのです。

最近のニュースとは例えば、某大学のラグビー部の寮で、新型コロナウイルスの集団感染が発生した事に対する謝罪要求の電話が、大学や市役所に何度もあったというものです。

この後に発表された、市長のインタビュー記事によると、少なくとも50本ほどの謝罪要求の電話が、市役所にあったそうです。

新型コロナウイルスによる緊急事態宣言の最中に、営業を続けたお店(例えばパチンコ店)や、そこを利用した人々に対して、私的な取り締まりや攻撃を行う「自粛警察」が、大きな話題になりました。

また最近はマスクを付けない人々を、私的に取り締まったり、攻撃したりする「マスク警察」が、話題になっております。

大学や市役所に対して、謝罪要求の電話をした方は、これらの言葉を真似すると、まさに「謝罪警察」ですね。

この謝罪警察と上手く付き合っていると評価できるのは、新型コロナウイルスに感染した、芸能人の方ではないかと思います。

その理由として復帰の会見を開くと、何も悪い事をしていない、むしろ新型コロナウイルスの被害者なのに、深刻な表情をして、まずは謝罪するからです。

あくまでも推測ですが、テレビの前の謝罪警察から謝罪要求が来ないように、先手を打っているのだと思います。

このように先手を打たれると謝罪警察は、謝罪要求する対象が減ってしまうため、イライラが募ります。

そこで半沢の強烈な謝罪要求と、苦悶に満ちた表情で謝罪する俳優さんを見て、すっきりしているという訳です。

かなり極端な妄想になりましたが、これが高視聴の理由のひとつだとしたら、半沢直樹はコロナ禍の日本社会を平穏にするのに、とても役立っていると思います。
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  1. 2020/09/02(水) 20:19:23|
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