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NHKと日本郵政が争いを続けると、「神の見えざる手」が利益をもたらす



政見放送で「NHKをぶっ壊す」と叫び、令和元年(2019年)7月21日の参議院議員選挙で1議席を獲得した、「NHKから国民を守る党(以下では「N国党」で記述)」が、迷走しているという印象があります。

N国党が迷走しているなと思うのは、「北方領土を戦争で取り戻す」などと発言した丸山穂高衆議院議員を副代表にしたり、立花孝志党首が恐喝の疑いで、書類送検されたりした点です。

こんな事を続けていたら、NHKをぶっ壊す前に、N国党が壊れるかもしれません。

また壊れる瀬戸際にあるN国党が、NHKという巨大な組織を改革するのは、かなり難しいと思うのです。

NHKといえば平成30年(2018年)4月24日に、「クローズアップ現代+」という番組において、郵便局で保険の不適切販売が行われているのではないか?という、問題提議を行ったのです。

視聴者からの反響が大きかったので、NHKが続編を放送しようとしたところ、日本郵政の鈴木康雄上級副社長がNHKに圧力をかけ、続編の放送を延期させ、また番組のインターネット動画を削除させたのです。

このようにNHKが圧力に屈したのは、この方が放送免許を所管する総務省の、事務次官だったからだと言われております。

ただ個人的には別の理由もあると考えており、それは鈴木康雄上級副社長がドラえもんの「ジャイアン」のように、怖かったからだと思うのです。

例えば鈴木康雄上級副社長はNHKを、「まるで暴力団と一緒だ」などと批判しております。

また「取材を受けてくれれば、(番組関連の)動画を消す」という、NHKからの誘いに対し、「殴っておいて、これ以上殴ってほしくないなら俺の言うこと聞けなんて、ばかじゃないか」などと批判しております。

このような過激な発言を、公衆の面前で行うような方ですから、普段はもっと過激な発言をしていると思うのです。

そうすると気の弱い方は、ジャイアンと同じような恐怖を感じ、逆らえなくなってしまう可能性があるのです。

またこのような過激な発言から考えると、炎上キャラクターとしての資質は、N国党の立花孝志党首を越えていると思います。

ですから日本郵政の上級副社長を辞めたら、タレントやコメンテーターに転身して、梅沢富美男さんや張本勲さんのような、ご意見番的なポジションで活躍して下さい(笑)。

冗談はさておき、NHKは鈴木康雄上級副社長から批判を受けても、保険の不適切販売を追及する番組の、続編を放送しているため、NHKと日本郵政は批判の応酬をしているように見えます。

ところで経済学者のアダム・スミスさんによると、「各個人が自分の利益を追求すると、神の見えざる手が調整を果たし、社会全体の利益にもなっていく」そうです。

NHKと日本郵政という二つの巨大な組織が、自らを守るために相手の批判を繰り返すと、これと同じ現象が発生すると思うのです。

つまり批判を受けた側は、何らかの改善策を考えるため、いずれの組織も改革が進んでいき、それが社会全体の利益になるのです。

実際のところNHKからの批判により日本郵政は、保険の不適切販売に関する調査を始め、そのうえノルマの見直しを検討しております。

また日本郵政からガバナンス体制に問題があると批判されたNHKは、この問題の改善に、取り組まざるを得ないと思います。

ですからNHKと日本郵政は、社会全体の利益のために、もっと争いを続けて欲しいと思います。
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  1. 2019/10/15(火) 20:21:28|
  2. 政治・経済

ZOZOの前澤元社長を理解できない方には、つみたてNISAが合っている



令和元年(2019年)9月12日に、ヤフーがZOZOを買収すると発表したため、かなりの驚きを感じました。

しかも創業者の前澤元社長は会見において、ZOZOの経営から離れると語っていたので、更に驚きを感じました。

ただ前澤元社長はすでに別の会社を設立しているため、その会社で新事業を始めるようです。

これらが発表された後に、SNSなどでの反応を見ていたら、前澤元社長の決断の早さなどを称賛する意見だけでなく、自分が作った会社を簡単に手放すのは無責任などと、批判的する意見もあったと思います。

またどちらかというと称賛する意見より、批判的な意見の方が多かったような印象があります。

この理由について考えると、ZOZOの株式の売却で巨額のお金を手にした、前澤元社長に対する嫉妬だけでなく、日本人は農耕民族が多かったからだと思うのです。

この農耕民族は畑や田んぼを作って、そこに作物の種をまき、雑草などを駆除しながら、収穫日が来るのを待ちます。

また畑や田んぼは、次の年も収穫をもたらしてくれますから、その近くに定住し、そこで生まれた子供は先祖が作った畑や田んぼを、継続的に守っていくのです。

それに対して狩猟民族は、小さな集団で獲物を捕まえ、それを食料にしますから、獲物が捕れなくなってきたら、別の場所に移動します。

つまり狩猟民族はひとつの場所に定住しないで、獲物がいる場所に常に移動しているのです。

現代人の多くは農耕や狩猟を止めてしまいましたが、その時代の考え方などは、頭の中にまだ残っているような気がします。

例えば日本は欧米より転職が少ないのは、かつて日本人の多くは農耕民族で、定住して生活していたため、働く場所や所属する集団を頻繁に変えるような生き方は、今でも好まれないからだと思うのです。

それに対して事業から発生する利益が、今後はあまり期待できないと思ったら、すぐに違う事業に移動する前澤元社長の生き方は、狩猟民族をイメージさせます。

ですから前澤元社長の生き方に対して、批判的になってしまう日本人が、多いのではないかと思うのです。

ところで積立て投資術(著:カン・チュンド)という本を読むと、かつて農耕民族だった日本人は、まとまった資金を「一括投資」するより、毎月の収入の中から継続的に投資を行う、「積み立て投資」が合っているという話が紹介されております。

確かにまとまった資金を一括投資して、一か八かの賭けに出るのは、巨大な獲物に命を懸けて立ち向かっていく、狩猟民族をイメージさせます。

それに対して積み立て投資は、コツコツと積み立てを重ね、運用益が増えていくのをじっくりと待つため、作物の種をまき、雑草を駆除しながら、収穫の時期を待っている、農耕民族をイメージさせます。

なお積み立て投資というと現在は、「iDeCo(個人型の確定拠出年金)」と「つみたてNISA」という、二つの優れた制度があるのです。

前者のiDeCoの方が税制優遇は大きいのですが、原則として障害状態になったり、死亡したりしないかぎり、60歳までお金を引き出せないというデメリットがあります。

つまり収穫の時期を迎え、その喜びを味わえるまでに、何十年もかかってしまうのです。

それに対してつみたてNISAは、60歳まで待たなくてもお金を引き出せるので、畑や田んぼの作物と同じように、数年後に収穫の喜びを味わえる可能性があります。

このように考えると農耕民族だった日本人に合っているのは、iDeCoよりつみたてNISAのような気がします。

また狩猟民族のように考える前澤元社長を理解できない方は、農耕民族だった頃の考え方などを、他の方より頭の中に残しているので、特につみたてNISAが合っていると思うのです。
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  1. 2019/10/02(水) 20:53:58|
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